園芸のことなど

南カリフォルニアで園芸・農業の勉強中。他のことも書こうと思います。

Fall 2016 収穫、そして失敗に学ぶ

あまり株が大きくならないままとう立ちしてしまったカイラン。ベビーリーフなのかという程、株も葉も小さい水菜。どちらも”収穫する”と言うのはおこがましい位だけれど、カイランの花茎と水菜の外葉を刈り取った。

 

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七草みたい。

 

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 ほっそりとしたカイランと可愛らしいサイズの水菜。。

 

私の野菜栽培・耕作歴はようやく2年になるが、まだまだ失敗ばかり。特に播種からの栽培は難しい。うまく育てられるようになるのは何年後だろうか。何がいけなかったのかを調べ、人に聞いてはメモメモ。そして次回に生かす。これが失敗した後にできることである。

以前、作物栽培の授業で収穫時期になってもビーツの葉が10cmしか育たなかったことがある。先生も首を傾げ、「何でだろう?病気でもなさそうだし、害虫被害もないし、気温のせいかも?いやでも…ぶつぶつ。」結局分からないということで、何年経験してきても分からないことがあるのだと目から鱗だった。失敗する度にこれが農業や園芸の面白さだと自分を励ましている。

 

そういう訳で、今回も未来の参考にすべく考えられる原因を探りたい。

 

1.気候

師走の南カリフォルニアは日中半袖で過ごせる程の気温でも夜は冷え込み、週末は雨で寒いと思ったらまた暑い、そして寒い!なんて天気が続いていた。毎日何を着たら良いのか、ちょっと薄着すぎたり、厚着すぎたり難しい調整が必要な日々。裸の野菜たちはその影響をもろに受けたのではないか。

カイランは低温に一定期間さらされると、とう立ちしてしまう様。夜は寒冷紗となるものをかけるべきだったのかも。

 

2.栄養不足

使用した肥料は園芸店でよく販売されている、E.B.Stonesの野菜向け有機肥料。窒素(N):リン酸(P):カリ(K)=4:5:3 。

葉物には窒素が必要。カイランの葉色が全体的に薄く、下葉が黄色く変色していることからも、窒素が足りていないと思われる。

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© Grow REAL Food

 こちらはどの栄養素が不足しているか植物の様子から判断できるガイド。分かりやすいのでいつも参考にさせてもらっている。

 

 3.水分不足の時期があったこと

カイランや水菜は水分不足を嫌うらしい。移植後、数回土が乾燥していたことがあったのでその影響で元気に育たなかったのだろうか。

 

今後のための改善策

・一か月早く種まきをする。

結局植え付け時期が遅かったことがそもそもの原因な気がする。植えつけを一か月早めることで十分に成長してから低温にあてられる様にする。

・夏季には豆類を植える。

窒素が少なくなった土でも、豆類なら自ら窒素固定して養分を養ってくれるのではないかと期待。

 

 

自分で気付くことはこれくらいだろうか。。株が少しでも成長するのを引き続き見守りたい。

他にも何か気付かれた方がいたらコメントください。

 

 

本日の気温:71°F/21.7°C 晴れ